Presentation Information
[03心-ポ-62]視覚誘導性自己運動感覚(ベクション)と身体運動経験の関係
*Riko Kobayashi1, Takeharu Seno2, Masaki Mori1 (1. Keio University , 2. Kyusyu University)
<div class="is-print-hide" style="height:0; overflow:hidden; max-width:100%; padding-bottom:84%; position:relative;"><iframe allow="fullscreen" allowfullscreen="true" frameborder="0" src="https://confit2.atlas.jp/articles/event/jspehss73/slide/C000257", style="height:100%; left:0; position:absolute; top:0; width:100%;"></iframe></div>
先行研究では,長期的な視覚経験が視覚誘導性自己運動感覚(ベクション)に影響を及ぼすことや,動く部屋において競技者と非競技者では立位姿勢の足圧中心に影響を及ぼすことが明らかにされている. しかし,長期的な身体運動経験がベクションに与える影響はあまり定かではない. 本研究は,身体運動経験がベクションに及ぼす影響を検証することを目的とした. 実験参加者44名は,ベクションを喚起しうる刺激15種類を60インチのモニタで30秒間観察し,ボタン押しによる潜時・持続時間と,0-100の101段階で主観的強度を報告した. また,実験参加者は,矢野ら(2017)の研究を参考に作成されたスポーツ・身体運動経験に関する質問票に回答した. 刺激は,撮影者がアクションカメラを手に持ちプールで泳ぎながら撮影した動画5種類(プール条件),撮影者が頭部にアクションカメラを固定し大学構内で撮影した動画5種類(キャンパス条件),実験者がUnity上で黒色球体内において小光点が放出される様子を録画した動画5種類(ランダムドット条件)であった. 運動経験年数とベクション3指標(潜時・持続時間・主観的強度)の間に相関係数を求め,無相関検定を行なった結果,潜時と運動経験年数は全ての条件で有意な負の相関があった. ランダムドット条件では,持続時間と運動経験年数は有意な正の相関があった. それ以外の相関係数は有意でなかった. さらに,週当たりの運動頻度を考慮に入れた運動経験年数とベクション3指標の間に同様の分析を行った. その結果,ランダムドット条件では,運動頻度を考慮に入れた運動経験年数は,潜時と有意に負の相関があり,持続時間と有意に正の相関があった. それ以外の相関係数は有意でなかった. 本研究の結果は,週当たりの運動頻度を考慮に入れるかに関わらず,身体運動経験が多いほど拡散運動するランダムドットに対するベクションが強くなることを示唆する.
先行研究では,長期的な視覚経験が視覚誘導性自己運動感覚(ベクション)に影響を及ぼすことや,動く部屋において競技者と非競技者では立位姿勢の足圧中心に影響を及ぼすことが明らかにされている. しかし,長期的な身体運動経験がベクションに与える影響はあまり定かではない. 本研究は,身体運動経験がベクションに及ぼす影響を検証することを目的とした. 実験参加者44名は,ベクションを喚起しうる刺激15種類を60インチのモニタで30秒間観察し,ボタン押しによる潜時・持続時間と,0-100の101段階で主観的強度を報告した. また,実験参加者は,矢野ら(2017)の研究を参考に作成されたスポーツ・身体運動経験に関する質問票に回答した. 刺激は,撮影者がアクションカメラを手に持ちプールで泳ぎながら撮影した動画5種類(プール条件),撮影者が頭部にアクションカメラを固定し大学構内で撮影した動画5種類(キャンパス条件),実験者がUnity上で黒色球体内において小光点が放出される様子を録画した動画5種類(ランダムドット条件)であった. 運動経験年数とベクション3指標(潜時・持続時間・主観的強度)の間に相関係数を求め,無相関検定を行なった結果,潜時と運動経験年数は全ての条件で有意な負の相関があった. ランダムドット条件では,持続時間と運動経験年数は有意な正の相関があった. それ以外の相関係数は有意でなかった. さらに,週当たりの運動頻度を考慮に入れた運動経験年数とベクション3指標の間に同様の分析を行った. その結果,ランダムドット条件では,運動頻度を考慮に入れた運動経験年数は,潜時と有意に負の相関があり,持続時間と有意に正の相関があった. それ以外の相関係数は有意でなかった. 本研究の結果は,週当たりの運動頻度を考慮に入れるかに関わらず,身体運動経験が多いほど拡散運動するランダムドットに対するベクションが強くなることを示唆する.
