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[13ア-ポ-11]発達障害児・者のスポーツ参加における障壁と対応学校体育とクラブ活動参加に着目したASDと知的障害がある男性のケース

*Naomi Yoshioka1, Seiichiro Shigeto1, Kyosuke Uchida1 (1. Tokai University)
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障害児・者のスポーツ参加については、共生社会の実現とスポーツ実施率の向上、障害者スポーツ特有の障壁や課題の解消が目指されている一方で、学校体育に参加できていない障害がある児童生徒が一定数存在すること、部活動に所属している児童生徒は1割程度であることも明らかにされている。
 本研究では、ASDと知的障害がある男性の保護者を対象に、回顧的in depthインタビュー調査を行い、グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)を用いて分析した結果明かになった、学校体育とクラブ活動の参加における障壁と対応の関連現象について報告する。
 ボールを蹴るなどの好きな運動には参加できるものの、ゲームになるとルールの理解に困難さが生じるという発達障害の特徴は、活動中の怒りやいらだちといった本人のネガティブな反応につながっており、スポーツ参加の障壁となっていた。しかし、学校における理解ある支援者(教員、介助員、同級生)の存在が、発達障害の特徴に合った対応や声かけを可能にし、学校種別にかかわらず、学校体育でのポジティブな経験、楽しさの獲得、体力の向上、積極的な学校生活活動につながっていた。また、本人の運動やスポーツへの興味関心、体育に参加したいという意思も重要な要素のひとつであることがわかった。一方で、学校のクラブ活動には「一人で参加できること」が条件となっていたり、課外活動には支援者をつけることが困難であったりするという「仕組み」が、通常学校でも特別支援学校でも障壁となっており、クラブ活動の参加を諦めるという結果に繋がっていた。
 本研究の結果から、学校体育の参加では支援者の存在が障壁の対応となっていること、クラブ活動については、仕組みの変更や学校内での柔軟な対応が求められるとともに、支援者をどう確保するかという課題があることが考えられた。