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[SY36]シンポジウム36_依存症等、対応に迷うケースに「問題解決しない事例検討会」を活用した地域での多職種・多機関連携

Thu. Jun 19, 2025 1:30 PM - 3:30 PM JST
Thu. Jun 19, 2025 4:30 AM - 6:30 AM UTC
L会場(神戸ポートピアホテル 本館 B1階 偕楽2)
司会:佐久間 寛之(独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター)、齋藤 利和(社会医療法人博友会平岸病院/札幌医科大学神経精神医学講座)
メインコーディネーター:手塚 幸雄(医療法人タピック沖縄リハビリテーションセンター病院)
サブコーディネーター:福田 貴博(医療法人見松会あきやま病院)、入來 晃久(地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪精神医療センター)
依存症治療は医療機関のみでは完結せず、困難事例ほど多職種からなるチーム医療が求められ、地域のさまざまな資源間の連携体制が必須である。従来、地域連携にはさまざまな取り組みが行われ、地域連携会議や体制整備が進められてきた。しかしわずかな好事例をのぞけば、多くの地域が依存症ニーズへの応需体制の構築に悩んでいる。
「問題解決しない事例検討会」は、問題解決志向に陥りがちな従来の支援者の思考フレームから一旦距離を置き、クライアントをより深く理解しようとするための仮説を生成し、多面的にクライエントをとらえ直す試みとして生まれた。その後、地域連携に有効なフレームとして各地に広がり、いくつもの精神保健福祉センターで活用され、「問題解決しない事例検討会」を用いた地域連携づくりが促進されている。
本シンポジウムでは問題解決しない事例検討会の理念とその構造について詳細に紹介する。同時に、実際に地域における多機関・多職種連携に活用したモデルケース、好事例を紹介する。本シンポジウムでその理念と実践の両方を理解することにより、クライエントとのかかわりの質の向上、地域連携ネットワークの構築、そして支援者自身のエンパワメントに資することをフロアと共有する。
本シンポジウムでは、指定発言者に滋賀県での「問題解決しない事例検討会」普及に尽力され全国精神保健福祉センター長会会長である辻本哲士氏を、座長に日本アルコール・アディクション医学会理事長、国際神経精神薬理学会(CINP)副理事長を歴任した齋藤利和氏をお招きする。また、本シンポジウムは、日本アルコール関連問題学会に公認されている。
なお本事業は令和6年現在、令和6年度依存症対策全国センター調査研究分担「ギャンブル問題を含めた依存症支援のための新しい地域連携モデルの効果研究」(課題番号202418)の一環として行われている。研究体制は下記のとおりである。
事業統括 久里浜医療センター院長 松下幸生、分担研究者 さいがた医療センター院長 佐久間寛之、研究協力者 日本福祉大学准教授 田中和彦
北陸HIV情報センター 西念奈津江、あきやま病院副院長 福田貴博、大阪精神医療センター依存症治療・研究センター副センター長 入來晃久
沖縄リハビテーションセンター病院アディクションセンター長 手塚幸雄
前田大輝(あきやま病院作業療法士)、植田秀孝(同院精神保健福祉士)、幸地睦子、石川章旗、杉浦彩乃(沖縄リハビリテーション病院作業療法士)、杉浦真由美(北海道大学准教授)、伊東寛哲(久里浜医療センター精神科医師)、阿部かおり(同センター看護師)、中村茜里(岡部診療所精神保健福祉士)、村山裕子(さいがた医療センター看護師)大越拓郎(同センター公認心理師)、佐久間みのり、早津さやか(同センター精神保健福祉士)、菅原直美(弁護士)、山中慎也(吉田病院公認心理師)、長友博之(奏相談事業所相談支援専門員)、伊東千絵子(奈良県精神保健福祉センター精神科医師)

[SY36-1]「問題解決しない事例検討会」とは何か

田中 和彦 (日本福祉大学)

[SY36-3]「問題解決しない事例検討会」の長崎モデルと地域連携

福田 貴博 (医療法人見松会あきやま病院)

[SY36-4]「問題解決しない事例検討会」の支援者支援効果 -沖縄モデルの実践報告-

手塚 幸雄 (医療法人タピック沖縄リハビリテーションセンター病院)

[SY36-5]問題解決すんのかい?せーへんのかい!~“解決しない”支援で未来を拓く~

入來 晃久 (大阪精神医療センター)

[指定発言]指定発言

辻本 哲士 (滋賀県立精神保健福祉センター)