Session Details
[WS11]ワークショップ11_医師の働き方改革であなたの現場はどう変わったの? ~男女共同参画の観点から~
Fri. Jun 20, 2025 10:45 AM - 12:25 PM JST
Fri. Jun 20, 2025 1:45 AM - 3:25 AM UTC
Fri. Jun 20, 2025 1:45 AM - 3:25 AM UTC
N会場(神戸ポートピアホテル 本館 B1階 和楽)
司会:本屋敷 美奈(東京医科大学病院)
メインコーディネーター:高橋 優輔(東京大学医学部附属病院/一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院)
サブコーディネーター:篠原 清美(セブンメンタルクリニック)
メインコーディネーター:高橋 優輔(東京大学医学部附属病院/一般財団法人精神医学研究所附属東京武蔵野病院)
サブコーディネーター:篠原 清美(セブンメンタルクリニック)
男女共同参画委員会
オンデマンド配信対象外
オンデマンド配信対象外
2024年4月に医師の時間外労働規制が施行され、医療現場での働き方改革が加速している。性別や年齢にかかわらない多様な働き方を実現し、持続可能なキャリア形成を可能にする環境整備は医学界全体における喫緊の課題であり、精神神経科領域においても例外ではない。
働き方改革の眼目である多様なライフイベント(育児、介護、留学など)とキャリア形成の両立は、男女を問わず重要な課題であるが、女性医師が直面する育児や介護の負担が依然として大きい現状がある。本学会 男女共同参画委員会では、働き方改革がよりよい現場の整備にどのように寄与できるかをジェンダーの観点からも検討し重要な話題として提示したく、本ワークショップを企画した。
働き方改革は、長時間労働の是正、医師の健康確保、医療安全の向上などを目指すものであるが、働き方改革を推進する上での具体的な課題やプロセスが未だ現場の試行錯誤に依存してしまっている現状がある。本ワークショップは、精神神経科領域特有の課題および男女共同参画の視点を念頭に置きながら、働き方改革施行後の現場での変化をフラットに共有できる場を提供し、参加者が明日の職場での実践へのヒントを得る助けとすることを目的とする。
具体的には、以下の点を踏まえながら働き方改革について多角的に議論する:
1. 様々な医療機関における働き方改革の影響
・大学病院、単科精神科病院、クリニックなど、異なる医療機関での経験や工夫を共有する。
・労働時間管理や当直体制の変更とその影響について幅広く議論する。
例:大学病院でのチーム制導入などの工夫の可能性、クリニックでの時間管理の効率化、単科精神科病院での当直体制の見直しや非常勤のあり方の変化など
2. 同じ職場内での世代間や立場の違いによる視点の相違
・若手医師、中堅医師、管理職など、異なる立場からの意見を取り入れる。
・働き方改革に伴う負担増加への対応と公平性の担保について検討する。
・多様なライフイベント(育児、介護、留学など)とキャリア形成の両立に関する課題を考える。
3. 精神科特有の治療者と患者関係と柔軟な勤務体制のバランス
・長期的な患者との関係構築を維持しつつ、柔軟な勤務体制を実現する方策を検討する。
・精神科医療の質を担保しながら、医師の働き方改革を進める具体的アプローチを考える。
例:チーム制と主治医制のメリットとデメリット、遠隔診療・オンライン診療などの可能性など
4. 組織文化や業績の評価システムの再考と柔軟化
・働き方改革に対応した新たな組織文化の構築を検討する。
・業績評価の柔軟化(研究と臨床のバランス、時間外労働の削減と生産性向上の両立など)について検討する。
ワークショップの進行としては、様々な立場(若手医師、育児中の医師、管理職経験者など)の登壇者から、上記の観点を踏まえた経験や意見を発表していただく。その後、参加者をグループに分け、各職場での働き方改革の現状と課題や、今後の職場の環境づくりについてディスカッションを行う。
働き方改革に際しての課題は個別性に富み、参加者それぞれの経験や悩み、知見を共有する場はあまりないのが現状である。本ワークショップを通じて、精神神経科領域における男女共同参画と働き方改革の現状を多角的に把握し、今後の課題と可能性について話し合う貴重な機会を創出することを目指す。 さらに、このワークショップでの議論が、学会全体での継続的な取り組みにつながり、精神 神経科領域における働き方改革と男女共同参画の更なる推進の後押しとなるよう工夫する。
働き方改革の眼目である多様なライフイベント(育児、介護、留学など)とキャリア形成の両立は、男女を問わず重要な課題であるが、女性医師が直面する育児や介護の負担が依然として大きい現状がある。本学会 男女共同参画委員会では、働き方改革がよりよい現場の整備にどのように寄与できるかをジェンダーの観点からも検討し重要な話題として提示したく、本ワークショップを企画した。
働き方改革は、長時間労働の是正、医師の健康確保、医療安全の向上などを目指すものであるが、働き方改革を推進する上での具体的な課題やプロセスが未だ現場の試行錯誤に依存してしまっている現状がある。本ワークショップは、精神神経科領域特有の課題および男女共同参画の視点を念頭に置きながら、働き方改革施行後の現場での変化をフラットに共有できる場を提供し、参加者が明日の職場での実践へのヒントを得る助けとすることを目的とする。
具体的には、以下の点を踏まえながら働き方改革について多角的に議論する:
1. 様々な医療機関における働き方改革の影響
・大学病院、単科精神科病院、クリニックなど、異なる医療機関での経験や工夫を共有する。
・労働時間管理や当直体制の変更とその影響について幅広く議論する。
例:大学病院でのチーム制導入などの工夫の可能性、クリニックでの時間管理の効率化、単科精神科病院での当直体制の見直しや非常勤のあり方の変化など
2. 同じ職場内での世代間や立場の違いによる視点の相違
・若手医師、中堅医師、管理職など、異なる立場からの意見を取り入れる。
・働き方改革に伴う負担増加への対応と公平性の担保について検討する。
・多様なライフイベント(育児、介護、留学など)とキャリア形成の両立に関する課題を考える。
3. 精神科特有の治療者と患者関係と柔軟な勤務体制のバランス
・長期的な患者との関係構築を維持しつつ、柔軟な勤務体制を実現する方策を検討する。
・精神科医療の質を担保しながら、医師の働き方改革を進める具体的アプローチを考える。
例:チーム制と主治医制のメリットとデメリット、遠隔診療・オンライン診療などの可能性など
4. 組織文化や業績の評価システムの再考と柔軟化
・働き方改革に対応した新たな組織文化の構築を検討する。
・業績評価の柔軟化(研究と臨床のバランス、時間外労働の削減と生産性向上の両立など)について検討する。
ワークショップの進行としては、様々な立場(若手医師、育児中の医師、管理職経験者など)の登壇者から、上記の観点を踏まえた経験や意見を発表していただく。その後、参加者をグループに分け、各職場での働き方改革の現状と課題や、今後の職場の環境づくりについてディスカッションを行う。
働き方改革に際しての課題は個別性に富み、参加者それぞれの経験や悩み、知見を共有する場はあまりないのが現状である。本ワークショップを通じて、精神神経科領域における男女共同参画と働き方改革の現状を多角的に把握し、今後の課題と可能性について話し合う貴重な機会を創出することを目指す。 さらに、このワークショップでの議論が、学会全体での継続的な取り組みにつながり、精神 神経科領域における働き方改革と男女共同参画の更なる推進の後押しとなるよう工夫する。
[講演者]医師の働き方改革であなたの現場はどう変わったの? ~男女共同参画の観点から~
○木下 真也 (大阪医科薬科大学病院)
[講演者]医師の働き方改革であなたの現場はどう変わったの? ~男女共同参画の観点から~
○清水 俊宏 (埼玉県立精神医療センター)
[講演者]医師の働き方改革であなたの現場はどう変わったの? ~男女共同参画の観点から~
○工藤 由佳 (特定医療法人群馬会群馬病院/慶應義塾大学精神・神経科学教室)
[講演者]医師の働き方改革であなたの現場はどう変わったの? ~男女共同参画の観点から~
○植田 紀美子 (関西大学人間健康学部)