Session Details

[WS15]ワークショップ15_そこが知りたい!精神鑑定2

Sat. Jun 21, 2025 8:30 AM - 10:10 AM JST
Sat. Jun 21, 2025 11:30 PM - 1:10 AM UTC
N会場(神戸ポートピアホテル 本館 B1階 和楽)
司会:太田 順一郎(岡山市こころの健康センター)、中岡 健太郎(愛知県精神医療センター)
メインコーディネーター:今井 淳司(東京都立松沢病院)
サブコーディネーター:山口 大樹(東邦大学医学部医学科精神神経医学講座)
司法精神医学研修委員会
刑事責任能力鑑定(以下、鑑定)は、かつて限られた一部の精神科医が実施していたが、2005年に医療観察制度が、2009年に裁判員裁判制度が開始されて以降鑑定件数が激増し、鑑定医の養成は急務である。一方で、鑑定では、一件記録の活用法、面接の進め方、鑑定書の書き方、診断や精神障害の犯行への影響に関する説明の仕方、法廷で証言する時の心がまえや鑑定結果の提示方法、など、日常臨床から発展した技能が求められる。
そのため、司法精神医学研修委員会は、鑑定に関する研修会や、学術総会でもシンポジウムやワークショップを実施し鑑定医の養成、技能向上に努めてきたが、実務上のコツや困難を詳細に検討し議論する場はこれまでなかった。そこで、昨年の学術総会では、「教科書などでは得られない鑑定のコツを知りたい」という声を受けて、ワークショップを実施した。フロアを含めたディスカッションは大いに盛り上がり、初学者が自己流で不安を抱えたまま鑑定業務にとりかからざるを得ない現状も明らかになった。
そこで、今年は、簡易なモデル鑑定書の提示、新たなベテラン鑑定人などさらに発展させた形でのワークショップを企画した。具体的には、プレゼンター 1 名(永田)、若手鑑定医(質問者)役 2 名(竹田、渡辺)、3 名のベテラン鑑定医(五十嵐、村松、今井)が登壇する。前半は、架空事例に基づきプレゼンターが鑑定受託、資料の読み込み、被鑑定人との面接、簡易なモデル鑑定書の提示、法廷での尋問といった流れを説明し、その節目ごとに質問者役から特に鑑定の初学者が抱くであろう質問をする。 ベテラン鑑定医 3 名は、鑑定時に心がけている工夫や「コツ」などを伝授する。後半は、フロアも巻き込み、 参加者全員で鑑定手法に関する理解を深めたい。 初学者からベテランまで、 鑑定に関心を持つ会員のスキルアップの場となるよう、多くの参加を期待している。

[講演者]そこが知りたい!精神鑑定2

永田 貴子 (横浜市こころの健康相談センター)

[講演者]そこが知りたい!精神鑑定2

五十嵐 禎人 (千葉大学社会精神保健教育研究センター法システム研究部門)

[講演者]そこが知りたい!精神鑑定2

村松 太郎1,2 (1.慶應義塾大学医学部精神・神経科, 2.日本うつ病センター六番町メンタルクリニック)

[講演者]そこが知りたい!精神鑑定2

今井 淳司 (東京都立松沢病院)

[講演者]そこが知りたい!精神鑑定2

竹田 康二 (国立精神・神経医療研究センター病院司法精神診療部)

[講演者]そこが知りたい!精神鑑定2

渡辺 杏里 (京都府立医科大学大学院医学研究科精神機能病態学)