Session Details
[PS1]Presidential Symposium 1_Toward Trustworthy Psychiatric Care - Communication and Dialogue with Society -
Thu. Jun 18, 2026 10:40 AM - 12:40 PM JST
Thu. Jun 18, 2026 1:40 AM - 3:40 AM UTC
Thu. Jun 18, 2026 1:40 AM - 3:40 AM UTC
B会場(パシフィコ横浜ノース 1F G5)
Chairpersons:Chiyo Fujii(National Center of Neurology and Psychiatry), Yuuki Tanaka(National Hospital Organization Kyushu Medical Center)
Main Coordinator:Masafumi Mizuno(Asaka Hospital)
Sub Coordinator:Chiyo Fujii(National Center of Neurology and Psychiatry)
Main Coordinator:Masafumi Mizuno(Asaka Hospital)
Sub Coordinator:Chiyo Fujii(National Center of Neurology and Psychiatry)
【英→日または日→英AI翻訳あり】
精神科医療の主たる役割は、いうまでもなく精神疾患をもつ人々の診断と治療である。他方、日本の医療の歴史を振り返ると、公的な福祉・介護サービスが十分に整備されていなかった時代、精神科は医療的ケアに加えて生活支援や福祉的支援まで広く担い、本人の生活全般を丸ごと支援してきた。いわゆる「社会的入院」が生み出された背景には、社会資源の不足を精神科医療が補わざるを得なかった戦後の社会情勢も関係しているだろう。こうした「医療による丸ごと支援」は、やがて「抱え込み」との批判につながったとの見方もある。障害福祉・介護制度が拡充してきた今日においても、その慣行や役割期待は一部に残存し、入院医療に頼りがちな構造が生じる一因とされる。現代では、精神科に限らず、医療における本人の意思や価値観・好みの尊重、そして多職種・多機関連携による包括的支援が求められており、精神科医療もその潮流の中で新たな姿を模索している。こうした中で、精神科医療が社会からどのように見られているかという課題は依然として重い。虐待や不適切な身体拘束、非自発的入院の乱用など、精神科医療をめぐる事件や不祥事は今なお生じており、厳しい視線が向けられがちであることは否定できない。実際にはごく一部の医療機関での事象であっても、精神科医療には非自発的処遇を行わざるを得ない場面が少なからず存在し、身体科に比べ限られた人員での対応を余儀なくされるといった構造的課題がある。しかし同時に、精神科医療の現場では本人中心の実践や地域との協働、エビデンスに基づく医療の提供や当事者の経験知を生かした支援など、多くの努力と創意工夫が積み重ねられている。こうした精神科医療の「今」を可視化し、説明責任と透明性、人権尊重の原則を踏まえ、社会に向けた発信と双方向の対話を促進することにより、精神科医療の実践と理念を社会に開き、理解と信頼の基盤を築くことが求められる。本シンポジウムでは、当事者、精神科病院、総合病院精神科、大学、研究機関といった多様な立場から、社会に信頼される精神科医療の姿を多角的に検討する。それぞれの現場や経験に根ざした率直な議論を通じて、精神科医療が抱える課題と可能性を共有し、社会との建設的な対話の糸口としたい。精神科医療に携わる者が説明責任を果たし、透明性を高め、質の高い実践を積み重ねていくこと、そして、当事者および社会とともにこれからの姿を考え、支え合う関係を築いていくこと、その相互作用の中にこそ、信頼される精神科医療への道筋があると考える。
[PS1-1]「信頼される精神科医療」とは - 精神科医療のめざすべき目標について考える
Shoji Sakuragi (Medical Corporation Ojukai, Sakuragi Hospital)
[PS1-2]「信頼」の基盤としての身体的安全性:総合病院精神科が担う精神身体合併症対応と社会との対話
Yuuki Tanaka1,2 (1.Department of Neuropsychiatry/Psychiatric Complication Center, NHO Kyushu Medical Center, 2.Department of Community Mental Health & Law, National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry)
[PS1-3]信頼される精神科医療を育てるという責任:大学病院精神科の教育と研究の役割
Hiromi Tagata (Department of Neuropsychiatry ,Toho University Faculty of Medicine)
[PS1-4]現場の創意工夫を社会の信頼へ繋ぐ ―EBPMとPPIを基盤とした社会実装の推進―
Chiyo Fujii (National Center of Neurology and Psychiatry)
[PS1-5]精神科医療を他科医療と同質の政策構造に位置付けるための展望
Hisayuki Kirihara (Japan National Group of Mentally Disabled People)
