MMIJ 2014,Kumamoto

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Sep 15 - Sep 17, 2014Kumamoto University
MMIJ Annual Meeting
MMIJ 2014,Kumamoto

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Sep 15 - Sep 17, 2014Kumamoto University

[A1-10]アラスカ産難処理金鉱石のバイオオキシデーション(口頭発表)

田中雅仁1, 澤田満2, 笹木圭子1, 平島剛1, 沖部奈緒子1(1.九州大学, 2.住友金属鉱山株式会社)
司会:島田英樹(九州大学工学研究院)
難処理金鉱石からの金浸出法としてシアンリーチングが用いられるが、金浸出率向上のためには金粒子を効率よくシアン浸出液に接触させるための前処理が必要となる。その方法の一つとしてバイオオキシデーションが挙げられる。バイオオキシデーションとは微生物学的に硫化鉱物を溶解させることで金鉱石の品位を向上させる方法であり、コスト並びに環境負荷の低減が期待される。本研究では異なる生理学的特徴をもつ中度好熱・好酸性の鉄又は硫黄酸化細菌3種を組み合わせ、アラスカ産難処理金鉱石に対するバイオオキシデーションの効率化及び有用性の検討を行った。その結果、鉄酸化細菌に硫黄酸化細菌を組み合わせることにより鉄酸化の促進及びpH低下による不要な二次鉱物生成の抑制が確認され、硫化鉱物の浸出率が顕著に向上した。また残渣の表面形態観察及び構成元素の定性定量分析を行った。シアンリーチング後の最終金銀回収率は金90.6%、銀89.1%であり、他の3種の前処理方法(焙焼、アルカリ溶解、加圧酸化)との比較においても有意な結果を示した。(若手ポスターに発表)