Presentation Information
[PY-46]Chemical species and behavior of naturally occurring arsenic in groundwater and surface water
○坂口明日美1, 五十嵐敏文2 (1.北海道大学大学院工学院, 2.北海道大学大学院工学研究院)
Keywords:
ヒ素,地下水,化学形態,酸化還元反応
北海道内のある地域の地下水と表流水において,ヒ素の濃度およびその化学形態の変化を調査した.現在の環境基準値はヒ素の総量に対して定められているが,ヒ素は化学形態により毒性が異なるため,人体や環境への影響を考慮する際に化学形態別に着目することは重要である.その結果,地下水中でのヒ素の濃度は23~95 µg/Lの値をとり,その主要形態は溶存態三価ヒ素であったのに対し,表流水中でのヒ素の濃度は2.3~71 µg/Lとなり,懸濁態ヒ素が主要形態であった.これらのことから,地下水が表流水に合流し流下していく中で,ヒ素の形態変化が起こっていることが示唆された.また,地下水中の溶存態鉄濃度は高く,表流水中ではそれが懸濁態鉄へと変化していることから,ヒ素は鉄の酸化によって生じた水酸化鉄へ収着あるいは共沈していることが考えられた.さらに,地下水・表流水だけでなく表流水の底質においてもヒ素と鉄との間に正の相関が見られたことから,本地域では,鉄は,ヒ素の挙動に大きく寄与すると考えられる.
<a href="http://confit-fs.atlas.jp/customer/mmij2015b/pdf/PY-46.pdf" target="_blank"></a>
<a href="http://confit-fs.atlas.jp/customer/mmij2015b/pdf/PY-46.pdf" target="_blank"></a>
