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[P-2]Effects of Solution pH on Arsenic Removal from Arsenic Contaminated Water using Calcium Compounds

杉田創1, 小熊輝美1, 張銘1, 原淳子1, 高橋伸也2 (1.国立研究開発法人 産業技術総合研究所, 2.新エネルギー開発株式会社)

Keywords:

ヒ素除去,ヒ素吸着材,酸化カルシウム,水酸化カルシウム,溶液pH

開発途上国の一部地域では、しばしばヒ素によって汚染された地下水の飲用利用による健康被害が深刻な問題となっている。しかしながら、経済的に裕福ではないこれらの国の人々が膜分離等比較的高価なヒ素除去システムを購入することは困難であり、経済性及び運用の容易さから吸着剤を用いたヒ素除去システムの方が導入しやすいと考えられる。それゆえ、効果的かつ安価な吸着剤の開発及び提供が切望されている。特に、ヒ素と結合しやすい元素として知られているカルシウムを含む塩類・鉱物種は、比較的安価であるため、カルシウムを主成分としたヒ素吸着材の開発が期待されている。
既往の研究によって、数種類のカルシウム化合物を用いたヒ素汚染水からのヒ素除去に関する比較試験が行われ、カルシウム化合物の中でも酸化カルシウムと水酸化カルシウムが高いヒ素除去性能を持つことが明らかにされている。しかしながら、ヒ素除去性能に及ぼす溶液pHの影響については十分な検討が行われていない。そこで、本研究では、pH3~12に調整した模擬ヒ素汚染水を用いて、酸化カルシウムと水酸化カルシウムによるヒ素除去試験を実施し、その結果について検討を行った。