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[3601-07-02]Lead isotopic ratios of copper-ores and the beginning of copper production in the Islands of Japan

○Eiji Izawa1 (1. Professor Emeritus at Kyushu University)
司会:久間英樹(九州大学総合研究博物館)

Keywords:

Lead isotopic ratio,copper deposits,the Islands of Japan,beginning of copper production

日本列島の鉱床鉛の同位体比測定は1950年代に初めて試みられ、70年代には多数の鉱床について測定値が得られた。その結果、東北日本の新第三紀の鉱床と西南日本の古い時代の鉱床の鉛同位体比に違いがあることが1982年までに明らかにされた。考古学の分野でも、1970年代後半に青銅器の鉛同位体比測定が始められ、1980年代になると、弥生時代から古墳時代の青銅器の原料産地を明らかにする成果が得られた。しかし、その後の歴史時代、とくに6世紀以降については、東アジアの産銅地域の拡大があり、鉛同位体比だけで産地を特定するのは困難であった。近年の銅山の考古学的調査の成果と、機器の進歩による鉛同位体比測定精度の向上から、銅生産地の理解に新たな可能性が生じている。本発表では銅鉱床の鉛同位体比研究の現状を概観するともに、日本列島の産銅の開始期について考察する。