大会長挨拶
第34回大阪府理学療法学術大会開催にあたって
第34回大阪府理学療法学術大会
大会長 松木明好
四條畷学園大学
1966年、大阪に初めて理学療法士が誕生しました。そして同年、大阪府理学療法士会の前身である「近畿理学療法士・作業療法士会」が発足し、今日に至るまでその形を変えながら、大阪府下理学療法士の職能、教育、学術を支えてきました。職能開発、教育力向上、学術研鑽は独立して成し遂げられるものではなく、相互に作用しながら発展していくものであり、大阪府理学療法士会は長い時間をかけてその土壌を育ててきました。そうした先人の取り組みの上に立ち、我々は着実に進歩してきました。しかし、加速度的に発展する医学、医療において望ましい方向に、また理想的な速度で理学療法は発展しているでしょうか。大阪府下理学療法士の今後の発展のためにも、今一度、我々の積み上げたものの成果を振り返る必要があります。
第34回大阪府理学療法学術大会ではテーマを『「生涯学習」ーその成果ー』とし、これまで培われてきた「臨床を思考する力」と「理学療法を科学する力」を発揮し、その成果を相互に確認し、次代に向けた課題明確化を目指します。そのために、幅広いテーマで多くの一般演題を募集し、地方学会ならではの顔の見えるディープなディスカッションを促進していきます。
特別講演では、長谷公隆先生(関西医科大学リハビリテーション科)に「リハビリテーションの現在地と未来」をテーマにご講演頂き、我々が抱える課題と目指すべき未来像のアップデートを図ります。教育講演では、永井宏達先生(兵庫医科大学)に「老年期理学療法のエビデンス」をテーマに、疾患に依らず理学療法士が必ず対応することになる老年期症例への理学療法のエビデンスについてご講演頂きます。シンポジウムでは「エビデンスをどう作って、どう活用するのか」をテーマに、運動器分野について木村佳記先生(大阪大学医学部付属病院)から、循環器分野について岩津弘太郎先生(枚方公済病院)から、神経分野から二階堂泰隆先生(大阪医科薬科大学附属病院)からショートレクチャーを頂いた後、総合討論を行います。本シンポジウムではこれまでどのように臨床と研究を両立する体制を構築されてきたのか、そこからどのようなエビデンスを構築してきたのかについてお話頂き、今後我々が取り組むべき課題を明確にします。
また症例報告、研究報告の他に、施設での臨床、教育、研究に対する取り組み、組織作りについて実践報告して頂くセッションを設け、一般演題と同様に公募いたします。さらに、これまでの学会同様に卒業研究のセッションも設け、次世代の理学療法士育成に貢献します。
開催方式ですが、本大会はハイブリッド(現地+WEB)開催とします。対面コミュニケーションだからこそ生まれる人間関係や深い議論は学会の醍醐味です。他方、WEB学会プラットフォームの発達により、これまでにない利便性や参加体験が生み出されてきました。両者のメリットをうまく組み合わせた企画で参加者の学びとディスカッションを促進します。
本学会を通じて、共に成長のきっかけを作りましょう!
