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[B-1C-02]ウェルチのt検定を用いたマイクロ波乳がん検出に関する検討

△Shuhei Yamada1, Hang Song1, Takamaro Kikkawa1 (1. Hiroshima University)

Keywords:

microwave,breast cancer detection

現在,乳がん検出にはX線マンモグラフィが広く用いられているが,放射線被曝や乳房圧迫による痛み,高濃度乳房での検出精度低下といった課題がある.これに対し,正常組織とがん組織の誘電特性差を利用するマイクロ波イメージングは,非侵襲・非放射線の手法として注目されている.しかし,共焦点イメージングでは腫瘍の有無にかかわらず画像中の最大輝度点を検出してしまうため,腫瘍の存在判別には十分でない.また,実際の乳房内部構造を精密に把握することは困難であり,位置推定だけでなく腫瘍の有無判別自体が重要な課題である.そこで本研究では,マイクロ波計測で得られるアンテナ間受信信号に着目し,腫瘍有無の判別可能性を検討した.腫瘍あり・なしそれぞれ200個の乳房モデルを生成し,FDTD法により電磁波伝搬をシミュレーションした.腫瘍は直径1~15 mmの円形とし,乳腺構造は確率的に生成した.得られた各アンテナ組合せおよび周波数での受信信号振幅に対し,Welchのt検定を適用し統計的差異を評価した.その結果,対角方向に位置するアンテナペアでは全周波数帯で有意差が確認された一方,その他の組合せでは周波数依存性が見られた.これより,腫瘍有無の判別性能はアンテナ配置および周波数に依存することが示唆され,受信信号を用いた判別の基礎的可能性が示された.