Presentation Information
[C-8-08]半磁束量子回路における受動線路ドライバ・レシーバ回路の最適化
◎△Keipurna Suzuki1, Feng Li1, Akira Fujimaki1, Masamitsu Tanaka1 (1. Nagoya University)
Keywords:
Half-Flux-Quantum Circuits,Passive Transmission Line
π接合を含むSQUIDは、内部に自発的に生じる周回電流のため小さな見かけの臨界電流値Icnを示し、これをスイッチ素子として利用することで半磁束量子(HFQ)回路を構成することができる。大規模なHFQ回路の実現に向け受動伝送線路(PTL)は必要不可欠であるが、HFQ回路は駆動能力が低いため、確実に信号の送受信を行うドライバとレシーバ回路の設計は難しい。スイッチング接合におけるMcCumber-Stewartパラメータ(βc)を高くすると、ドライバの出力電圧を高くするとともにレシーバの感度を高められる一方で、送受信回路とPTLの間のインピーダンス不整合により反射が増加し、特に共振周波数付近で動作が不安定になる可能性がある。本研究では、HFQ回路によるPTLのドライバ、レシーバの設計指針を明らかにすることを目的に、最適な接合のβcについて検討を行った。結果、シャント抵抗のない接合を用いた場合には5–35 GHzの範囲で設計値に対して72–128%と最も広いバイアスマージンが得られた。今後は実験によりドライバ、レシーバ回路を評価し、βcの最適化結果の検証を行う予定である。
