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[S03-04]Establishment of a “Consortium to utilize the SoftBank original reference sites for Earth and Space Science” and current achievements
*Yusaku OHTA1 (1. RCPEVE, Graduate School of Science, Tohoku University)
全地球測位システム (GNSS) は、地震や火山現象にともなう地殻変動の把握だけでなく、対流圏における水蒸気量の動態そして太陽活動やその他の地球表層現象によって生じる電離圏の時空間変動等を高い時間分解能で把握できる観測センサーである。日本では国土地理院によって観測点間隔20-30kmで1,300点を超えるGNSS観測網から構成されるGEONETが1996年以降25年を超えて運用され、地殻変動を初めとするさまざまな地球科学現象の理解に大きく貢献してきた。近年、自動運転やドローンなどの技術発展が著しい。これら技術の根幹となるナビゲーション技術はGNSSがその基盤であり、従来のメートル精度の測位に加え、搬送波位相を用いたセンチメートル精度のリアルタイムでの位置情報取得が普遍的に利用できる状況が整いつつある。これらの基準点として特に携帯電話事業者が中心となり、独自のGNSS観測網を日本全国に展開を開始している。例えばソフトバンク株式会社 (以下,ソフトバンク)では、3,300点を超える独自のGNSS観測網をすでに設置、稼働させている。Ohta and Ohzono (2022) は,これらソフトバンク独自基準点の地殻変動監視への応用可能性について検討を行い、日座標値の推定値からおおむねGEONETと同等の性能で地殻変動を捉えられる可能性があることを指摘した。これらの成果を受けて、東北大学大学院理学研究科では、より幅広い地球科学分野へのソフトバンク独自基準点の利活用を目的としたコンソーシアム (Consortium to utilize the SoftBank original reference sites for Earth and Space Science, 略称:CSESS)を2022年8月にソフトバンク株式会社およびALES株式会社の協力を得て設立した。参画機関は2024年8月現在、東北大学大学院理学研究科を代表機関として,国内の大学・国立研究開発法人など23機関28部局およびソフトバンク株式会社、ALES株式会社等民間企業3社である。現在、CSESSの枠組みを通じ、ソフトバンク独自基準点の全観測点の観測データが専用線経由で東北大学大学院理学研究科に送信・蓄積され、コンソーシアム加盟機関が各研究テーマに沿ってデータを活用できる状況となっている。さらに、それら観測データのルーチン的な日座標値推定が行われ、GNSSデータ解析を行わずとも超稠密GNSS観測網の成果を活用できる。発表では、これら日々の座標値推定結果にもとづくソフトバンク独自基準点の精度評価結果を示すとともに、これまでにCSESSの枠組みで得られた成果についてレビューを行う。
謝辞:本研究で使用したソフトバンクの独自基準点の後処理解析用データは、「ソフトバンク独自基準点データの宇宙地球科学用途利活用コンソーシアム」の枠組みを通じて、ソフトバンク株式会社および ALES株式会社より提供を受けたものを使用しました。
謝辞:本研究で使用したソフトバンクの独自基準点の後処理解析用データは、「ソフトバンク独自基準点データの宇宙地球科学用途利活用コンソーシアム」の枠組みを通じて、ソフトバンク株式会社および ALES株式会社より提供を受けたものを使用しました。
