2020年秋の大会

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2020年9月16日〜9月18日オンライン
日本原子力学会
2020年秋の大会

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[2A03]福島における放射性物質分布調査(3)道路上で測定した線量率と放射性セシウム沈着量の関係

*後藤 淳1、高橋 剛1、近藤 達也1、吉田 秀義2(1. 新潟大、2. 新潟医療福祉大)

キーワード:

自動車走行サーベイ、福島第一原子力発電所事故

我々の研究グループでは、福島第一原子力発電所被災地での効率的な除染等に資することを目的として、指向性がある自動車走行サーベイシステムASURAを開発し、継続して調査を実施してきた。本発表では、避難指示が解除された区域や特別通過交通制度対象ルートなどでASURAを用いて道路上で測定した線量率及び放射性セシウム沈着量について報告する。原発事故当初は放射性セシウム分布がある程度均一であったため、線量率が高い場所では沈着量も高かったと考えられるが、事故から10年近く経過した現在では高線量率であっても道路表面には放射性セシウムがほとんど存在しない場合も多くあることが分かった。これは除染やウエザリング効果によって放射性セシウムが道路上にはほぼないものの周囲には多く存在するなど、その分布が不均一になった結果と考えられる。