2020年秋の大会

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2020年9月16日〜9月18日オンライン
日本原子力学会
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[2A18]福島における放射性物質分布調査(18)福島県飯舘村におけるGeoWEPPを用いた放射性セシウム流出分布の解析

*藤原 成悟1、大澤 和敏2(1. 筑波大、2. 宇都宮大)

キーワード:

放射性セシウム、土壌侵食、モデリング、GeoWEPP

2011年3月11日の東日本大震災に伴い、福島第一原子力発電所から大量の放射性物質が飛散した。放射性セシウムは土壌に沈着し、降雨による出水によって河川、海域に流れ込んでいる。特に、放射性セシウム137(137Cs)の半減期は30.2年であり、長期的な影響が考えられる。多くの森林では人為的な除染はされておらず、森林内の放射性物質は、ほとんどが土壌や落葉層に存在しており、特に土壌表層部分にとどまっていると考えられている。そこで、本研究では、対象流域内のどの場所で137Csが流出しているのかを、土壌侵食・土砂流出モデルであるGeoWEPPを用いて解析することを目的とした。計算結果は、精度評価指標を用いてキャリブレーションを行い、改善された。さらに、2013年から2018年まで対象流域内の137Cs流出量マップを作成し、137Cs流出の多い地域が示された。