日本原子力学会

軽水炉シビアアクシデント時のステンレス鋼へのCsの化学吸着により、CsFeO₂が生成することが示唆されている。化学吸着挙動の解明のためには、CsFeO2の化学特性を知る必要がある。その特性を調べるためには、CsFeO₂の単相試料が必要となる。本研究では、CsFeO₂の合成条件を検討し、水酸化セシウム一水和物とα-オキシ水酸化鉄の混合粉末を加熱すると、X線回折測定によりほぼ単相な試料が得られることが分かった。