2020年春の年会

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2020年3月16日〜3月18日開催中止
日本原子力学会
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[2B03]放射性アルミニウム廃棄物の安定化処理方法の検討(2)安定化処理工程における不純物除去特性

*関 美沙紀1、石川 幸治1、藤原 靖幸2、佐野 忠史3、永田 寛1、大塚 薫1、大森 崇純1、井手 広史1、堀 順一2、土谷 邦彦2(1. JAEA、2. 京大、3. 近大)

キーワード:

JMTR、廃止措置、放射性廃棄物、アルミニウム、安定化処理、化学分離

金属アルミニウム(Al)は、その化学的性質上アルカリ性物質と接触すると水素ガスが発生し、保管施設等の安全な管理や固化体の健全性に影響をおよぼすことから難廃棄物とされている。本研究では、JMTRのAl中性子反射体の廃棄体の作製を目的とし、Al安定化処理技術として湿式法に着目し、放射化したAl試験片を用いて、各工程における放射性核種の化学的挙動を調べた。JMTRの反射体で用いられているA6061材を京都大学研究用原子炉(KUR)の圧気輸送管(Pn-2)にて、熱中性子束密度 2.8×1013 n/cm2 s-1、時間10~20分中性子照射し、各工程終了後にゲルマニウム半導体検出器を用いて放射能測定を行った。その結果、Fe-59及びCr-51はNaOHに不溶であることから、溶解後の不溶残渣の除去工程でAlから容易に分離できた。また、Al合金中に含まれる極微量のウランの核分裂で生成するLa-140及びSr-85は不溶残渣としてFe-59等と同様に分離できることから、廃棄体の低レベル化が可能であること示唆された。