講演情報
[1A08]福島第一原子力発電所において採取された放射性試料の分析(10) 汚染水に移行した放射性核種の挙動
*二田 郁子1、大木 恵一1、駒 義和1 (1. JAEA)
キーワード:
福島第一原子力発電所、性状把握、水処理二次廃棄物、放射能分析
損傷した燃料の冷却水には,137Cs,90Sr等の核分裂生成物,60Co等の放射化生成物,アクチニド核種が移行して放射性汚染水となる。汚染水は放射性核種を除去した後に環境へ放出される。これまでに汚染水,建屋堆積物,汚染した構造材及び水処理二次廃棄物を分析し,水に移行した放射性核種の挙動が明らかになってきた。主要核種である137Csはセシウム吸着装置にてほとんどが除去され,吸着材に高濃度に濃縮される。90Srは後段の多核種除去設備(ALPS)の沈殿処理及びチタン酸塩の吸着材にて除去される。アクチニド核種は,原子炉建屋等の地下堆積物に検出されこの寄与が重要である。60Co等多価陽イオンは,汚染水中の沈殿物に見出され、多くは種々の水処理二次廃棄物に回収、除去される。処分安全上重要な129I及び14Cのデータは少ないが,129Iは銀添着吸着材により,14CはALPSの沈殿処理にてそれぞれ除去される。汚染水中の核種は二次廃棄物のみならず全経路上の収支が重要である。
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