講演情報

[1B12]50℃長期水中養生下におけるセメント硬化体中の骨材反応と水和物組成変化

*富田 さゆり1、芳賀 和子1、柴田 真仁1、根岸 久美1 (1. 太平洋コンサルタント)

キーワード:

放射性廃棄物処分、セメント、骨材、長期反応、C–S–H、XRD、SEM-EDS

放射性廃棄物処分施設ではセメント系材料の人工バリアや充填材としての使用が検討されており、その長期安全性評価には長期的な変質挙動を把握することが不可欠である。従来、コンクリート中の骨材は不活性とみなされることが多かったが、近年、骨材とセメント相が長期的には反応し、性能に影響することが示唆されている。本研究では、普通ポルトランドセメント(OPC)単独系および産地の異なる骨材粉末(川砂・山砂)を含む系について、NaOH添加の有無を含む5水準の試験体を作製し、50℃水中で約7年間養生した。XRD測定および酸・アルカリ溶解試験、SEM-EDS測定による評価を実施し、材齢28日の結果と比較した。OPC単独系ではポルトランダイトの増加が認められた一方、骨材含有系ではポルトランダイトが著しく減少した。骨材反応率は材齢28日の5~10%から約7年後には30〜50%へ大幅に上昇し、長期養生下において骨材がセメント相と継続的に反応することが実証された。

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