講演情報

[1C03]セメントに対するC-14固液分配挙動の解明とモデル化(2) C-13トレーサーを用いた Ca(OH)2の炭酸化固定に関する実験的検討

*萩原 大樹1、小荒井 一真1、渡辺 勇輔1、伊藤 あずさ1、藤原 健壮1、飯島 和毅1 (1. JAEA)

キーワード:

セメント、ポートランダイト、放射性炭素

1F廃棄物処分の安全評価において、C-14はセメント系人工バリア中での移行遅延挙動の把握が重要課題である。前報では炭酸塩鉱物の生成プロセスの違いがC-14固液分配挙動に及ぼす影響をモデルにより評価した。本報では固液分配挙動の実験的解明を目的として、¹³C標識重炭酸ナトリウムとセメント中の主要水和物であるPortlandite(Ca(OH)₂)との接触実験をArガス雰囲気グローブボックス内で実施した。接触後の試料を、XRD・ラマン分光・FTIRにより評価した結果、Portlandite相の顕著な減少と、CaCO₃相の大幅な増加が確認された。さらに、FTIR分析により、生成したCaCO₃への¹³Cの取り込みを直接確認した。本結果はセメント系人工バリアを構成するCa(OH)₂がCa13CO3として炭酸化固定される有効性を実験的に実証するものであり、移行遅延バリア構築への重要な知見を提供する。

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