講演情報
[1H04]原子核構造計算のための軌道最適化VQE計算
*緒方 拓巳1、佐藤 健1、吉田 聡太2,3、木村 真明3 (1. 東大、2. 宇都宮大、3. 理研)
キーワード:
量子コンピュータ、原子核物理、VQE
Variational Quantum Eigensolver(VQE)計算による、量子多体系の基底状態推定は、現状の量子コンピュータにおける有望なアルゴリズムとして知られるが、勾配消失などの問題が依然として残っている。本発表では、原子核構造計算において、軌道最適化VQE計算について議論する。具体的には、殻模型計算におけるpair Unitary Coupled Cluster Doubles (pUCCD) ansatzの有用性を示し、さらに、pUCCD ansatzに加えて、軌道の最適化を考慮したVQE計算手法を提案する。軌道の最適化によって、ペア配置以外の配置を自然に取り込み、高精度に基底状態が得られることが期待される。また、VQE計算におけるパラメータ最適化手法の一つで、頑健な手法として知られる逐次最適化法についても議論する。従来の逐次最適化法は、量子回路上の回転ゲートを最適化の対象にしているが、本研究では、回転ゲートに加えて、軌道回転の最適化にも拡張する。
