講演情報

[2A16]放射性廃棄物の安定化処理技術の検討

*武田 遼真1、中野 寛子1、関 美沙紀1、武内 伴照1、井手 広史1 (1. JAEA)

キーワード:

JMTR、廃止措置、放射性廃棄物、アルミニウム、安定化処理

廃止措置中のJMTR炉心構造材はステンレス鋼の他、Alが多く使用されている。Alはコンクリート等のアルカリ物質と反応し水素を発生することから、空隙による廃棄体の強度低下、内圧上昇による破損等が課題となっている。これまでに我々は、より化学的に安定なアルミナへ変換する処理方法として、バイヤー法を活用したNaOHによる金属Alの溶解、HClによる中和及び焼成を検討してきた。他方、廃棄体の健全性に関して塩化物イオンの基準値が設けられていたが、中和生成物であるNaClの分離・除去にはコストがかかり、実現性が低かった。本研究では、塩化物イオンを含まず、NOxやSOx等の大気汚染物質も発生しない炭酸による中和を試みた。中和試験では、Alを溶解したNaOH溶液を炭酸ガス雰囲気中で噴霧した。その結果、中和物として炭酸水素ナトリウムとアルミニウム水和物の生成が示唆され、金属Alの健全な廃棄体化作製に向けた見通しが得られた。