講演情報
[2B09]異種データ融合による化学種分布評価の高度化
*木村 健人1、斉藤 拓巳1、戸田 賀奈子1 (1. 東京大学)
キーワード:
地層処分、データ融合、励起蛍光マトリクス、広域X線吸収微細構造、結合行列テンソル因子分解
高レベル放射性廃棄物の地層処分における安全評価では、地下深部の複雑な環境中での放射性核種の移行挙動を調べるため、化学種分布の正確な理解が不可欠である。例えば、核種分布評価に用いられる広域X線吸収微細構造(EXAFS)は構造情報に優れるが定量性が低く、一方、励起蛍光マトリクス(EEM)測定は定量性に優れるが構造情報が得られないという相補的な課題があった。本研究では、これらの異種データについて結合行列テンソル因子分解(CMTF)を用いて統合解析し、化学種の定量と構造決定を同時に達成する手法の構築を目的とする。対象として、3価アクチノイドの模擬元素であるユウロピウム(Eu)を用い、液相での錯生成、鉱物への吸着反応などを対象に、複数の試料を作成し、EEM測定およびEXAFS測定を供した。得られたデータをCMTFにより解析することで、化学種分布評価の高度化を図る。
