講演情報
[2C06]広いpH範囲(2-13)におけるPEG水溶液の水蒸気爆発抑制効果
*新井 崇洋1、古谷 正裕1、森田 圭吾2、坂口 英之2 (1. 電中研、2. 北陸電力)
キーワード:
水蒸気爆発抑制材、ポリエチレングリコール、FCI、曇点現象、pH依存性
水プールにポリエチレングリコール(PEG)を添加すると、曇点現象により高温溶融物周囲の蒸気膜が安定化し、水蒸気爆発のトリガリングが抑制されることが期待される。一方、過酷事故時に格納容器底部へ形成される水プールは、注水条件、構造物の浸食、化学反応などにより pH が大きく変動する可能性がある。そこで本研究では、PEG 添加対策の実機適用性を評価するため、pH 2〜13 の液性を対象に水蒸気爆発抑制効果を実験的に検討した。PEG 水溶液の曇点は pH の影響が小さく、変化幅は数℃にとどまった。さらに、溶融錫を用いた小規模水蒸気爆発実験では、PEG 濃度 0.02 wt%以上の条件下で、本研究の対象とした全 pH 領域において水蒸気爆発が抑制された。以上より、PEG 添加による水蒸気爆発抑制効果は、酸性からアルカリ性までの幅広い水質条件下で安定して発現することを明らかにした。
