講演情報
[2C07]溶融金属に随伴する油膜の水蒸気爆発抑制効果
*橋本 優哉1、古谷 正裕1,2、新井 崇洋2 (1. 早稲田大、2. 電力中央研究所)
キーワード:
水蒸気爆発、油膜、シリコーン油、抑制法
溶融金属と冷却水の接触により生じる蒸気爆発に対し、著者らはそれらの界面に油面を介することで蒸気爆発を抑制する提案をしている。本研究では、プール水面に浮かべた油層が、溶融金属に付着して蒸気爆発を抑制する過程を詳細に観察するため、高速度カメラによる可視観察を実施した。溶融錫滴を種々の動粘度のシリコーン油膜を有する水プールへ落下させ、界面挙動と油膜付着の時間発展を解析した結果、油膜が金属表面へ付着したケースでは界面破断が遅延し、蒸気爆発は発生しなかった。一方、油膜が十分に付着しない場合には急激な破砕を伴う爆発が観察された。また、動粘度が高い油ほど膜厚が増し、落下後に油柱状の構造が形成されることを新たに確認した。以上より、溶融金属への油膜付着が蒸気爆発を抑制することを明らかにした。
