講演情報

[3B05]冠水環境におけるC-S-HへのCsの収着挙動に及ぼすMgおよびホウ酸の影響

*小山 俊平1、関 亜美1、出光 一哉1、青木 大1、千田 太詩1 (1. 東北大学)

キーワード:

ホウ酸、マグネシウム、カルシウムシリケート水和物、セシウム、事故廃棄物

福島第一原子力発電所の廃炉に伴う事故廃棄物の処理方策の一つとして,セメント固化が想定される。この際、セメントの主成分であるカルシウムシリケート水和物(C-S-H)による核種収着能が期待されるが、C-S-Hは共存するAlやMgを取り込んで物性を変化させる。また、事故廃棄物には事故時に注入されたホウ酸の付着が予想される。ホウ酸はセメント凝結、すなわち、C-S-Hの形成に影響を及ぼすとされる。そこで本研究では、ホウ酸共存下におけるC-S-HへのCsの収着挙動について、Mgの影響を併せて実験的に検討した。その結果、C-S-HへMgをMg/Siモル比0~0.3で添加した場合は、Csの収着がMg割合の増加に伴い減少した。これは、MgによるC-S-Hのシリカ鎖同士の架橋促進に伴う、末端シラノール基や層間水の減少に起因すると推察される。また、ホウ酸共存条件(0~600 mM)では、ホウ酸塩生成によるC-S-HのCa/Siモル比低下に伴いCsの収着が増加しており、その増分はMg添加による減少分よりも大きくなった。