講演情報
[3F08]サイクロトロン中性子源におけるBNCT基礎研究用熱中性子場の高度化
*植木 愛実1、高田 卓志1、呼 尚徳1,2、松林 錦1、田中 浩基1 (1. 京大、2. 大阪医科薬科大)
キーワード:
BNCT、サイクロトロン熱外中性子源(C-BENS)、熱中性子照射場、減速材最適化
京都大学複合原子力科学研究所では研究用原子炉KUR重水中性子照射設備を用いてBNCT基礎研究を実施してきた。しかし2026年5月にKURが運転停止を迎えることから、代替となる中性子源の整備が急務となっている。京大複合研ではサイクロトロンを用いた熱外中性子源C-BENSの臨床応用に成功しており、これを基礎研究用に活用する方針である。C-BENSはヒト照射に特化して熱外中性子を生成するが、細胞やマウスを対象とするBNCT基礎研究では効率的な熱中性子照射が求められる。本研究ではC-BENS照射孔に減速材を導入することで熱中性子場を形成し、細胞およびマウス照射に適した照射場の最適化を行った。その結果、細胞照射ではKURの1MW運転時に相当する熱中性子束を得た。またマウス照射ではその約半分の強度ながら基礎研究として十分実施可能であることを確認した。
