[21]地域メッシュデータを用いた地方都市における人口分布の集約・拡散に関する分析-富山市・金沢市・福井市を対象として
○近藤 智士1、数井 航平2、川端 章均3、野際 大介4(1. 福井工業大学、2. 富山市役所、3. アロック・サンワ株式会社、4. 福島大学)
キーワード:
コンパクトシティ、国勢調査、メッシュデータ、人口分布、人口密度
本研究では富山市,金沢市,福井市を対象に,2005年,2010年,2015年の国勢調査地域メッシュデータを用いて人口分布及び都市空間の集約または拡散の推移について分析を行った.手法としては各メッシュの人口及び区画数について,階級別に市街化区域内外で集計するとともに人口密度関数の推計を行った.その結果,富山市と金沢市では人口分布が集約する傾向にあり,福井市では拡散する傾向にあることが示された.また,3市において最も人口密度の高い区域の人口が減少する一方,中程度の密度の区域に人口が集約されつつあることが示された.さらに市街化区域内に人口が集約されつつあることが示された.一方で,3市とも新たに人口が定着する地区があり,都市空間の集約とは逆行する動きが認められる.
