講演情報

[5]飲食店の立地・開廃業の規定要因に関する研究千葉市を対象として

○菊地 穂澄1、渡部 一郎1、井上 拓央2、梁 イェリム2、古賀 千絵2、新 雄太1、中島 弘貴1、吉村 有司2、小泉 秀樹1 (1. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、2. 東京大学先端科学技術センター)
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キーワード:

立地適正化計画、事業所動態、飲食店、行政データ、ポアソン回帰モデル

本研究の目的は、立地適正化計画などの施設誘導に関する都市計画において、立地に必要な人口規模が小さい生活サービス施設である一方商業集積の維持に重要な存在だとされる、飲食店の分布の趨勢をどのように考慮すべきかを明らかにすることである。食費営業許可データの公開が充実しており、立地適正化計画が策定されている千葉市を対象とし、飲食店立地・開廃業の基礎的な分析、立地環境との関連についての分析、飲食店分布の趨勢と立地適正化計画の区域設定の比較を行った。その結果、様々な立地環境要因が飲食店の動態に複雑に影響していること、飲食店の分布の趨勢と計画上の区域設定に乖離があることなどが明らかになり、生活サービス施設の分布の趨勢について計画上考慮すべきいくつかの論点が提示された。