講演情報
[23]制度草創期における歩行者利便増進道路「ほこみち」の全国的な指定・運用の現状に関する研究道路管理者への全国アンケート調査・分析に基づいて
○高木 悠里1、阿久井 康平2、嘉名 光市1 (1. 大阪公立大学大学院 工学研究科、2. 大阪公立大学大学院 現代システム科学研究科)
キーワード:
歩行者利便増進道路、ほこみち、道路空間利活用、アンケート調査
わが国では,2020年に道路法が改正され,「歩行者利便増進道路施設制度」(ほこみち)が創設された。本研究の目的は,道路管理者への全国アンケートを通じ,ほこみちの全国的な指定・運用の現状を解明することである。アンケートを通じ,路線の延長や幅員,路線の周辺土地利用,ほこみち指定までの経緯,ほこみちによる道路占用の状況,都市政策との関係等を明らかにした。次に,ほこみち路線を都市特性に応じて分類し,都市特性別にみたほこみちの指定・運用の特徴を分析した。分析を通じて,ほこみちが都市の活性化や魅力向上等に寄与し得るのかを考察した。特に大都市・都市中心では,地元市区町が主導し地元団体等と連携のもと,ほこみちの取組を進めており,都市の活性化等に寄与する可能性を大いに有することを示した。