講演情報

[35]ハザードマップが開発・建築行為に与えた影響の経年的変化に関する研究-福島県会津若松市を事例として-

○重枝 隆太1、竹内 健人2、荒木 笙子1、姥浦 道生3 (1. 東北大学大学院工学研究科、2. 株式会社 JR東日本建築設計 プロジェクト開発本部、3. 東北大学災害科学国際研究所)
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キーワード:

ハザードマップ、浸水想定区域、重要事項説明、福島県会津若松市

この研究は、ハザードマップの公表、最大規模改訂そして重要事項説明への追加による建築・開発動向の変化を分析し、ハザードマップが住宅開発動向に与える影響と課題を明らかにするものである。本研究は、浸水深別あるいは浸水深変化量毎の建築・開発件数の変化の統計的な分析およびその要因を明らかにするケーススタディによって構成されている。研究の結果、ハザードマップの公表以降、リスクの高い区域において建築・開発が減少した区域および時期は限定的であることが明らかになった。ハザードマップが建築・開発動向に与える影響はハザードマップの作成、最大規模改訂および重要事項説明への追加いずれの段階においても限定的であり、住民や開発業者に対するハザードマップの情報提供のあり方の是正が求められる。