講演情報
[37]過去・将来を一元化した人口変動パターン抽出の試み類似する人口変動を先行的に経験した自治体の定量的把握
○清水 宏樹1 (1. 株式会社竹中工務店)
キーワード:
人口変動パターン、類型化、時系列横断的分析、将来推計人口
本研究では各自治体が都市政策を検討する際,将来的な人口変動を既に経験している自治体を把握することで,自らの将来像に近い自治体の先行事例を見出すことができ,具体的な効果や課題把握に有用な参考情報を得ることができるのではないかという観点から、過去と将来の人口変動パターンを比較する手法を提案する。具体的には、1990年から2020年までの過去30年間の人口データと2020年から2050年までの今後30年間の予測データを時系列横断的に統合し、市区町村レベルで人口変動パターンの類似性を比較可能とした。また、クラスター分析により、人口規模や人口増減率に基づいて多様な人口変動パターンを抽出し、時間軸をずらすことで類似性の高い都市群の存在を実証的に示した。