講演情報

[47]徒歩圏の施設立地特性にみる居住満足度の要因分析-個人の主観によるx-minute cityの課題と展望-

○松浦 海斗1、室岡 太一1、宗 健2、谷口 守3 (1. 筑波大学大学院 システム情報工学研究群、2. 麗澤大学 工学部、3. 筑波大学 システム情報系)
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キーワード:

x-minute city、居住満足度、施設立地、生活圏

徒歩中心で日常生活が完結可能な生活圏理念であるx-minute cityが世界的な注目を集めているが,自宅の徒歩圏にある生活サービス施設の多様性と住民の居住地に対する満足度の関係性は明らかにされていない.そこで,個人の主観による「自宅から歩いて行ける範囲」に立地している施設の組み合わせに基づき,居住地に対する満足度の要因分析を行った.その結果,徒歩圏に多様な施設が立地している居住地において,自動車を使わない住民の方が満足度が高い傾向がみられ,x-minute city理念を定量的に支持することが示された.また,徒歩圏に立地する施設が限定されている居住地であっても,公共交通によりアクセスが確保されていることで満足度を高めることが示唆された.