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[48]後藤新平による植民地市街地の計画への関与を再考する

○五島 寧1 (1. 横浜市)
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キーワード:

植民地、後藤新平、台湾、台北、満鉄附属地、長春

本研究は,後藤新平が関与した台湾や満鉄附属地の市街地の計画について,日本の近代都市計画の源流であるかを考察した。台北市区改正は衛生施設整備に過ぎず,郊外を含むエリアの都市計画には日本からの都市計画法の移植が必要になった。
 長春市街地計画への後藤の関与は、街路幅員拡幅を指示したのみであった。後年の満洲国の都邑計画は、その計画を尊重せず、継承しなかった。
 本研究は,台湾・満洲の後藤の関与した市街地建設は,日本の近代都市計画の源流ではないと結論した。