講演情報

[58]様々な曝露量評価を考慮した総合的土砂災害対策手法の提案―横須賀市と広島市における将来リスク推計を通じて―

○山内 瑞樹1、四井 早紀2、大津山 堅介2、田村 将太3、廣井 悠2 (1. 国土交通省、2. 東京大学先端科学技術研究センター、3. 広島大学大学院先進理工系科学研究科)
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キーワード:

土砂災害、災害対策、曝露量、評価手法

これまで、土砂災害に対して主に砂防関係施設の整備によるハード的な対応がとられてきた。近年、施設の老朽化等によるコストの増大や、気候変動による災害の多頻度・激甚化、コンパクトシティ構想などを背景として、避難体制の整備や居住誘導などのソフト的な対応を含んだ総合的な対策が注目されている。しかしながら、実際の運用は未だに砂防関係施設整備に大きく偏重している。本研究では、急傾斜地の崩壊に着目し、複数の指標から土砂災害リスクを把握し、複数の対策を横断的に評価する手法を検討した。これにより、限られた予算の中で、地域ごとにより効果的な対策の組み合わせを検討する手法を提案した。