講演情報
[62]近代化過程の土地利用変化を映す惣構・用水の景観にみる藩政期の空間構造金沢の文化的景観における変化と持続の評価
○中谷 裕一郎1、小浦 久子2 (1. 金沢市役所、2. 奈良文化財研究所 景観研究室)
キーワード:
文化的景観、都市変容、惣構・用水、景観保全
本研究では、金沢の文化的景観の価値である重要な構成要素として特定されている金沢の惣構・用水の計画理念に着目し、それらの物理的構造が都市空間の変化を規定し、近代化による土地利用の変化に影響を与えたことを把握した。 こうした城下町の当初の計画理念は、現在の金沢の都市景観の中に見ることができる。 このような歴史の重層性を保全すべき価値の一つとしてとらえ、価値に基づく景観保全の方法について論じる。