講演情報

[72]在宅勤務に関する勤務意向とオフィス通勤時の目的の関連性に関する研究

○小林 竜輔1、森本 章倫2 (1. 早稲田大学大学院 創造理工学研究科、2. 早稲田大学 理工学術院)
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キーワード:

在宅勤務、通勤、業務活動、オンラインシフト

本研究の目的は、在宅勤務を想定する働き方において、高頻度で在宅勤務を行う就業者とそれ以外の就業者でオフィス通勤時の目的を比較することである。紙を用いた業務や対面の会議の有無といった業務活動自体の特性や業務活動で発生する生産性とコミュニケーションの課題への対処に関する就業者自身の特性、業務地での私事活動に関して、オフィス通勤時の目的を3つ設定した。アンケート調査より、高頻度で在宅勤務を行う就業者は他の群に比べ、自宅で行える業務活動を目的としたオフィス通勤の意向が弱い傾向がある。また、高頻度で在宅勤務を行う就業者は、生産性とコミュニケーションに関するテレワークの課題の解決を目的としたオフィス通勤をしない傾向が高いといえる。業務特性や生産性・コミュニケーションに関する 就業者の特性を考慮することは、業務活動のオンラインシフトが進展することで、理想の勤務頻度で業務活動が行われるようになった際の通勤需要やオフィス需要の検討に寄与する。