講演情報
[78]交通手段選択モデルによるAIオンデマンド交通の利用意向の分析高蔵寺ニュータウンにおけるRP・SP調査データの活用と潜在変数や異質性の考慮
○羽佐田 紘之1,2、水野 杏菜2、北村 清州2、金森 亮3 (1. 東京大学生産技術研究所、2. 一般財団法人計量計画研究所、3. 名古屋大学未来社会創造機構)
キーワード:
AIオンデマンド交通、RP-SPモデル、ICLVモデル、MMNLモデル、ニュータウン
AIオンデマンド交通は低密度な需要に対して効率的だが,サービスレベルの不十分さや不適切な運賃体系に悩まされることが少なくない.本研究では,AIオンデマンド交通を実装する際の検討に資するように,高蔵寺ニュータウンにおけるアンケート調査データを活用した交通手段選択モデルを開発し,利用意向を分析する.本モデルは,AIオンデマンド交通に対する印象や個人の移動制約を表す指標を,潜在変数を介してRP-SPモデルへと統合し,時間価値の異質性を考慮したものである.これにより,利用意向者の個人属性やAIオンデマンド交通の受容性,移動制約を導くことが可能となる.さらに,運賃設定に対する需要の感度分析も精緻に行うことができる.