講演情報
[84]歩行による健康効果に着目した都市施設配置モデル望ましい歩行距離を達成する施設配置と平均死亡率を制御する施設配置
○栗田 治1 (1. 慶應義塾大学理工学部)
キーワード:
歩行距離、施設配置モデル、健康管理、死亡率
「移動距離は必要悪である」という価値観は,都市施設立地研究の系譜に一貫して横たわっている. しかし現在では、(a) 歩行の質を高めるための空間設計の提案,(b)徒歩移動を基盤とするコンパクトな都市設計の提案,(c) 歩行距離が健康に貢献し死亡率を低下させるという疫学的な証拠の出現を背景として,ある程度の歩行距離をポジティブに捉える都市計画の潮流が生まれつつある. 本研究では,施設までの徒歩距離を可能な限り理想的なレベルで実現するために(1)望ましい徒歩距離を達成させるための施設配置モデル,(2)平均死亡率を制御する施設配置モデルを提案し,1次元空間における基本的な特性を解明する.