講演情報

[87]東京23区におけるアクセス性指標としての鉄道移動時間データと直線距離の比較土地取引価格のヘドニック分析を用いて

○西 颯人1、浅見 泰司1 (1. 東京大学)
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キーワード:

鉄道移動時間、アクセス性、地価、非線形性

鉄道によるアクセス性は地下に無視できない影響を及ぼしており、鉄道移動が支配的な東京ではとりわけ重要である。地価分析のためのアクセス性変数としては、中心地までのユークリッド距離と鉄道移動時間の双方が用いられている。本研究ではこれら2つのアクセス性変数を、東京の地価を説明する回帰モデルを用いて比較する。回帰モデルとしては線形と非線形の双方の関数形を利用する。この分析の結果、線形モデルを採用する場合には、時間ベースのモデルは距離ベースのモデルよりも良い結果が得られた。一方で非線形の関数形を許すと、結果は逆になった。ただし、関数形をおおむね線形で近似できる範囲の大きさは、距離ベースのモデルを用いた方が狭かった。