講演情報
[94]小地域人口の年齢構成類型とその遷移から見た安定性分析
○飛松 涼太1、嚴 先鏞3、鈴木 勉2 (1. 筑波大学大学院 システム情報工学研究群、2. 筑波大学 システム情報系、3. 漢陽大学都市大学院)
キーワード:
年齢別人口構成、遷移パターン、安定性、クラスター分析
特定の年代に偏った地域の年齢構成は,そのピークが移り変わる度,地域に必要な施設やサービスに過不足が生じる.過不足への対応は,国や自治体の負担となることからできるだけ避けるべきである.安定した人口構成の維持を実現させるためには,住戸供給や都市施設配置などの都市計画を適切に実行することが求められ,長期的視点で各地域における年齢構成の遷移パターンを把握しておく重要がある.そこで本研究では,2000〜2020年の日本全国の年齢構成とその遷移パターンを町丁目別に把握し,安定した人口構成を維持する地域の特定を行なった.分析の結果,40代〜50代前半の2時点間の遷移には,大きく2つのパターンが見られることや,大都市圏において年齢構成の安定度が高い地域は,生活・交通利便性の高い鉄道駅・路線周辺に分布する傾向にあることなどが明らかとなった.