講演情報

[101]空き家問題に対するエリアマネジメントを行う現代版「家守」の役割と課題全国のまちづくり団体に対するアンケート調査を通じて

○新 雄太1、西谷 崇毅2、福山 遼平3 (1. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、2. アクセンチュア株式会社ストラテジー&コンサルティング、3. 鹿島建設株式会社)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

家守、空き家、エリアマネジメント、リノベーションまちづくり、クラスター分析

昨今の空き家の増加や中心市街地の空洞化等を背景にして,江戸時代に活躍したかつての「家守」がエリアマネジメントの担い手として再評価されている.本研究は,全国のまちづくり団体を対象にしたウェブアンケート調査を通じ,現代版「家守」の役割りや課題を明らかにした.4つの特性(活動,組織,財務,連携)の枠組みで分析を行い,4つの家守団体に類型化した.空き家利活用事業とまちづくり活動の相乗的取り組みを通じて,公民セクターの多様なステークホルダーとのハブ機能を持ちつつ,既存の安定的な収益事業と組み合わせた空き家利活用事業の推進,また不動産関係の専門人材がいかに関わるかが持続的なストックマネジメントの示唆として挙げられる.