講演情報
[104]まちなか広場の運営形成プロセスにみる広場の主体づくりとその体制の変化富山市のグランドプラザを事例に
○北橋 主税1、野中 勝利1 (1. 筑波大学)
キーワード:
まちなか広場、運営形成プロセス、主体づくり、体制
本研究では,グランドプラザを先導事例として、約20年間の運営形成プロセスにみる広場の主体づくりと体制の変化を解明し、主体移行に伴う運営のあり方の知見を得ることを目的とした。その結果は次の通りである。まず行政が主体となって広場運営の基盤づくり(管理条例、運営方針、人材発掘等)を行い、その後、運営者から広場利用者に対する様々なアプローチを展開し、利用者へ広場の参加・活用を促した。次に運営者と利用者が主体となり、さらに利用者主体の運営に移行したことによって広場内の多様な活動領域が展開され、持続的な広場運営の可能性を示した。また、それぞれの活動領域に着目した結果、運営者が各アクター間の相互作用を働かせ、主体移行の中心的役割を果たし、これらの取り組みが主体移行手法の手掛かりの一つとして知見を得た。