講演情報
[107]携帯電話GPSデータを用いた生活行動の分析によるコンパクトシティの評価に関する研究
○村上 洸樹1、小林 亮博2、上坂 大輔3、森本 章倫4 (1. 早稲田大学大学院 創造理工学研究科、2. KDDI株式会社、3. 株式会社 KDDI総合研究所、4. 早稲田大学 理工学術院)
キーワード:
GPSデータ、コンパクトシティ、生活行動、滞留人口、政策評価
我が国では,拡散した市街地に起因する諸課題に対応するため,一定エリアへ都市機能を集約させる,コンパクトシティ政策が進められている.この政策の推進に当たり,立地適正化計画の策定が行われ,現在その政策評価には人口密度や地価変動率等,静的なデータが主に用いられている.しかし,このような静的データは,データの更新頻度が低く,地域の実情を適切に評価することは困難である.そこで本研究では,時空間的に連続したデータが取得可能な携帯電話GPSデータを用い,生活行動の視点を反映したコンパクトシティの評価指標を提案した.結果として,実際の生活行動に基づき,都市のコンパクト性における新たな側面を明らかにすることが可能となった.これは政策の実効性向上や,実態に即した計画へと見直しを行う際に有益になると考えられる.