講演情報
[114]首都圏郊外におけるリノベーションまちづくりの成果と課題に関する研究埼玉県草加市の取組に着目して
○鳩貝 優太1、藤井 さやか2 (1. 筑波大学大学院システム情報工学研究群、2. 筑波大学システム情報系)
キーワード:
首都圏郊外、リノベーションまちづくり、公民連携、草加市
本研究では、首都圏郊外に位置する埼玉県草加市のリノベーションまちづくりを事例として、事業プロセスの整理、地区における空間変容と事業・事業者の活動展開の調査を通じて、郊外地域でのリノベーションまちづくりの成果と課題の検討を目的としている。結果として、活動者のニーズにあわせて参加できるプログラムを設けることで地域に潜在する担い手の発掘が可能となり、規制誘導では課題となっていた短期間に地域に開く飲食や新しいサービス業の商業機能の創出にも繋がった。一方で、住宅の開発需要がある駅付近ではチェーン店や飲食店が継続的に入ることで衰退までには至っておらず、リノベーション事業の入る余地が少ないことや、不動産所有者が商店会との繋がりの希薄であり物件提供へのアプローチが難しいといった課題がある。