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[115]農住混在地域における農地の利用状況や隣接環境および農地所有者属性と営農意向の関係性長野県小布施町都住地区を対象とした分析

○ウォルシュ 禅1、新 雄太1、白石 智之1、和田 佳祐1、石崎 竜馬2、小泉 秀樹1 (1. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、2. 小布施町企画財政課)
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キーワード:

農住混在、隣接環境、営農意向、二項ロジスティック回帰、クラスター分析

この研究は農住混在地域における農地所有者の将来の営農意向に影響を与えうる属地的・属人的要因を探索することを目的とする。営農意向に影響する属地的・属人的要因を探るにあたり、二項ロジスティック回帰分析を行った。分析結果からは、将来の営農意向が特定の作物の作付有無や隣接地の土地利用、住宅からの距離、労働力、現在における遊休農地の有無と関係していることが明らかになった。その後これらの有意となった変数により農地や農家を類型化し、営農継続意向が低い群の特徴を変数の組み合わせとして説明できる可能性があるということが示された。この研究は現在の土地環境や農家の属性から将来の営農的土地利用を予測することに関する示唆を提供するものである。