講演情報

[117]人口減少下における人口変動の地理的分布の実態把握とその要因分析広島県の鉄道駅周辺と小学校周辺の地区特性に着目して

○秋山 結衣1、重松 大輝1、山本 友樹2、小沢 啓太郎1、田村 将太1、田中 貴宏1 (1. 広島大学、2. 日建設計(株))
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

鉄道駅、乗降客数、小学校、人口変動、決定木分析

本研究では、人口減少下における人口増加エリアの地区特性を把握することを目的として、広島県内の鉄道駅周辺と小学校周辺に着目した。鉄道駅周辺では、人口増加傾向であり、その人口増加数は駅によって異なっていることから、それらの要因を決定木分析を用いて把握した。その結果、乗降客数や中心駅からの距離、鉄道駅周辺の小学校の有無が駅周辺の人口増加と関連していることを明らかにした。小学校周辺については、中山間地域の芸北地域と備北地域を対象に、小学校の廃校がどのような地区特性の地域において人口変化に影響を与えるかを把握した。その結果、芸北地域では小学校の廃校の有無が人口増加に大きく関わっており、備北地域では、本庁からの距離が遠く、インフラ整備率が低い地域で小学校廃校後の人口増加が生じにくいことがわかった。