講演情報
[127]関東地方における建物データを用いた洪水浸水想定区域における建物の建築動向に関する研究
○坂橋 康太1、松行 美帆子2 (1. 日本工営、2. 横浜国立大学)
キーワード:
浸水想定区域、建物の建築動向、建物データ、関東地方
らの開発動向を建物単位で分析し、水害リスクの高いどのような地域でどのような特色の建物が増加しているのか明らかにし、今後の浸水想定区域における開発のマネジメントのあり方について検討を行うことを目的とする。分析の結果、2008年から2022年にかけて、浸水想定区域においても大きく建物数が増加しており、とくに埼玉県や東京都での増加が顕著であった。また、浸水想定区域の内、集中して建物が増加している地区について、その地区の特徴、増加している建物の特徴によってクラスター分析を行った結果9つのクラスターに分類できた。その結果、特に浸水による被害のリスクが高まっているのは、全域が浸水3m以上にもかかわらず低層の住宅が増加している地区、低層、低中層の住宅が大幅に増加している地区、浸水3m以上が3-4割を占めており、低中層住宅が大幅に増加している地区と低中層、中高層、高層住宅が増加して人口が大きく増加している地区、全域が浸水3m未満であるが低層が大幅に増加している地区であった。