講演情報
[131]東京の木造住宅密集地域の縮小と「整備地域」に関する実態考察
○市古 太郎1 (1. 東京都立大学)
キーワード:
地震火災、都市防災計画、木造住宅密集地域、東京特別区部
東京の木造住宅密集地域の改善は,その体系的な取組みの基礎となった1996年防災都市づくり推進計画の策定実施から30年を迎えようとし,木造住宅密集地域も大きく縮小の傾向にあるが,学術的な分析考察は行われていない.そこで本研究では,木造住宅密集地域改善の計画論と改訂経緯を整理した上で,1991年,2006年,2016年と東京都が公表した木造住宅密集地域の判定調査結果を数値地図化し,時間と区自治体別に,その減少率を分析した.1991年から2006年にかけて減少が進んだエリアと,2006年から2016年にかけて減少率が高い地域の存在が確認でき,また基盤整備事業も導入される整備地域の計画論と木造住宅密集地域縮小の関係について,考察を行った.